• 認知症


患者さんの物忘れ(しまい忘れ、置き忘れ、約束の忘れ)、怒りっぽい、元気がなくなった、意欲が乏しい等と共に、家族(同居者)がなんとなくおかしいと感じる直観的な印象も初期の認知症(アルツハイマー病)発見に役立ちます。

アルツハイマー病を初期に診断するのは、難しいことですが日常生活、社会生活に目立った支障があるかどうかが、一つのポイントです。
例え、患者さんが物忘れがひどいと訴えてもそれだけでアルツハイマー病と診断はできません。以下に例をあげてみます。

それだけではアルツハイマー病とは診断できない症状
  • 朝食のメニューを忘れる
  • 行き先を忘れる
  • 買う物を忘れる
  • 物を置き忘れる

アルツハイマー病の疑いがある症状
  • 朝食を食べたことを忘れる
  • 迷子になる
  • 大事な約束を忘れる
  • 怒りっぽくなった
  • 意欲が減退した
  • 日時の概念が混乱してきた

しかし、アルツハイマー病(初期の)は進行が遅いのが特徴ですから、1〜2ヶ月後にどれだけ悪くなるかという目で、患者さんを観察しなければいけません。

さて、ここで、年齢に伴う物忘れとは、どういうものなのか、もう少し考えてみましょう。
  • しまい忘れ、うっかりミス、人名を思い出せない等、40歳以上になると、誰にでもあるもので、悪化していきません
  • また、物忘れによって、日常生活に重大な支障をきたしません(どこまでが重大な支障かは、周りの家族等の支えなどにより異なりますので、難しいところがあります)
  • 迷子、暴力、暴語、何度も同じものを買う等の変化を伴いません
  • 場所に関する認識は保たれます
(川畑信也氏の講演、文献を参考にしています)

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